バッグ専門のコレクターも

アンティークに傾倒していた頃に、アンティークの本をよく買っていました。
自分の作るアクセサリーにアンティークっぽい要素を取り入れたかったのです。

ラリックやガレの工房が制作した香水瓶をコレクションしている人がいるのは知っていましたが、なんと刺繍バッグ専門のコレクターさんが紹介されていた時には、「人の趣味って色々だなぁ」と思ったのです。
え? なぜにバッグ? バッグしか興味無いの??

でも1900年頃のアンティーク的価値のあるバッグは、それはそれは優雅です。
幅は10㎝から15㎝ほど。
ファスナーが無い時代なので口金式。
今でいうがま口バッグです。

図柄は刺繍がほとんどで、ビーズがメインですが中には金糸銀糸にシードパールを使用している贅沢な品もあります。

特筆すべきは口金のデザイン。
クラッチにメノウやオニキスといった天然石をはめ込んでいたり、口金自体が七宝作品になっていたり、繊細なレース模様で細かなダイヤモンド装飾がされているのです。

これらはもう、初代カルチェのジュエリーにも匹敵するほどの芸術品。



ベル・エポックのパリに思いを馳せて

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