パリのアンティークに憧れて

時代的にアールヌーヴォーが大好きです。
あのムダに曲線が多い感じとか、植物がモチーフになっていてガラス製品をはじめ、家具にまで植物の彫刻が施されていたり。
私の前世は1900年のパリ、もしくはロンドンにいたのではないかと錯覚してしまうくらい、アールヌーヴォーの美術品を見ていると、懐かしい(?)気分になります。

優雅なレースもそうですが、この時代、生活用品も1つ1つが洗練されていると思うのです。
個人的な主観でしかありませんが、なぜロココやアールヌーヴォーはあんなに芸術品みたいな文化なのでしょう?

アールヌーヴォーへの憧憬の原点はどこにあるのか?
ロココとは100年も違うのに、なぜ自分の中では同列なのだろう?

この2つの時代には共通した趣向がありました。
それはズバリ、ジャパネスクです。

ロココ時代、言わずもがな主役はフランス王妃マリー・アントワネット。
アントワネットの母親・オーストリア皇后マリア・テレジアは、薩摩蒔絵のコレクターで、アントワネットがフランスに嫁ぐ時に、自分のコレクションの一部を持たせています。
今でもベルサイユ宮殿には薩摩蒔絵が展示されているとか。
(余談ですが、この薩摩蒔絵は一度、日本でベルサイユ展が開催された時に来日しています。蒔絵の他にも有田焼と思しき壺などがありました)

アールヌーヴォーでは、ルネ・ラリックがジャポニズムの影響を受けていて、竹と魚のブローチや蜻蛉のネックレスを制作しています。



パリでのジャポニズムブーム

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